狩猟免許試験とは?第一種・第二種銃猟免許の日程・試験内容・合格基準まとめ【2026年版】
狩猟免許の4区分と年齢要件、令和8年度(2026年度)の試験日程の例、知識試験・適性試験・技能試験の内容と合格基準、銃砲所持許可との違い、合格後に必要な狩猟者登録までを、環境省・都道府県などの公的発表をもとに整理しました。
最終更新:2026年7月28日
1狩猟免許は4種類ある
狩猟免許は、使う猟具(法定猟法)の種類に応じて4つの区分に分かれています。免許は「都道府県知事が実施する狩猟免許試験」に合格することで受けられます。
| 免許の区分 | 使える猟具 | 受験できる年齢 |
|---|---|---|
| 網猟免許 | 網類(むそう網・はり網 など) | 18歳以上 |
| わな猟免許 | わな類(くくりわな・はこわな・はこおとし・囲いわな など) | 18歳以上 |
| 第一種銃猟免許 | 装薬銃(散弾銃・ライフル銃)+空気銃 | 20歳以上 |
| 第二種銃猟免許 | 空気銃のみ | 20歳以上 |
出典:環境省「狩猟免許」/環境省「狩猟免許を取得する」/年齢要件は千葉県・福井県の令和8年度実施案内
第一種と第二種、どちらを受けるか
第一種銃猟免許は装薬銃(散弾銃・ライフル銃)に加えて空気銃も使えます。つまり第二種の範囲を含んでいるため、「将来的に散弾銃も使うかもしれない」という方は第一種を選ぶのが一般的です。一方で、空気銃だけで小型の鳥獣を狙うと決めている場合は第二種という選択もあります。ただしどちらの免許でも、銃を持つには後述の銃砲所持許可(警察)が別途必要です。
2令和8年度(2026年度)の試験日程
狩猟免許試験は全国一斉ではなく、都道府県ごとに年に複数回実施されます。多くの都道府県が「前期(初夏〜夏)」と「後期(秋〜冬)」に分けて実施しており、前期の申込みが終わっていても、後期でまだ間に合うのが狩猟免許試験の特徴です。以下は公式発表で確認できた代表例です。
| 都道府県 | 後期の試験日(令和8年度) | 後期の申込期間 | 出典(公式) |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 第4回 令和8年12月5日(土)/第5回 令和9年1月16日(土)/第6回 令和9年2月28日(日) ※このほか第3回 令和8年10月31日(土)と、追加試験 令和8年11月21日(土)・22日(日)あり |
令和8年9月4日(金)13時 〜 10月2日(金)17時 (第4〜6回が対象) |
東京都環境局 |
| 千葉県 | 第6回 10月24日(網猟・わな猟)/第7回 10月25日(第一種・第二種銃猟)/第8回 11月28日(わな猟)/第9回 令和9年1月30日(第一種銃猟)/第10回 令和9年1月31日(わな猟) | 郵送=9月1日(火)〜9月2日(水)の消印有効/電子=9月3日(木)正午〜9月4日(金) | 千葉県 |
| 北海道 | 後期試験(11月〜2月に実施) | 事前申請 令和8年9月10日(木)〜9月24日(木) | 北海道 |
受験手数料
手数料は申請する免許の種類ごとにかかります。東京都の例では、狩猟免許を持っていない方が新規に受験する場合は1種類につき5,200円、すでに有効な狩猟免許を持っている方が別の種類を受験する場合(試験の一部免除に該当する場合)は1種類につき3,900円です。福井県・千葉県でも同額が案内されています。
3試験は「知識・適性・技能」の3つ
① 知識試験(筆記)
三肢択一式で30問、試験時間は90分、正答率70%以上で合格です。すでに他の狩猟免許を持っている方は一部免除となり、東京都の例では10問・30分に短縮されます。
出題の内訳は都道府県によって示され方が異なりますが、高知県は次のように公表しています。
| 出題分野 | 問題数(高知県の例) |
|---|---|
| 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟に関する法令 | 13問 |
| 猟具に関する知識 | 6問 |
| 鳥獣に関する知識 | 9問 |
| 鳥獣の保護及び管理に関する知識 | 2問 |
出典:高知県「狩猟免許試験の試験内容について」/環境省「狩猟免許を取得する」
② 適性試験(視力・聴力・運動能力)
| 項目 | 基準(高知県の公表例) |
|---|---|
| 視力(第一種銃猟) | 両眼で0.7以上、かつ片眼でそれぞれ0.3以上 |
| 視力(わな猟) | 両眼で0.5以上 |
| 聴力 | 10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること |
| 運動能力 | 四肢又は体幹の障害がないこと(四肢の屈伸、挙手、手指の運動などで確認) |
視力はメガネ・コンタクトレンズの使用が認められます。第二種銃猟免許の適性基準は、受験する都道府県の受験案内でご確認ください。
③ 技能試験(実技)
持ち点100点からの減点方式で、減点の合計が30点を超えなければ合格(=70点以上で合格)です。銃猟の場合、高知県は次の内容を公表しています。
- 鳥獣判別……16種類の鳥獣の絵を5秒程度見てから、狩猟鳥獣か否かを○×で記入し、狩猟鳥獣についてはその名前を記入する
- 距離の目測……300m・50m・30m・10mの距離を目測する
- 猟具の取り扱い……銃器の取り扱いに関する試験(個人の操作と団体行動がある)
出典:高知県「狩猟免許試験の試験内容について」/合格基準は環境省も「70%以上の得点(減点方式)」と案内
4狩猟免許と「銃砲所持許可」は別の手続き
ここが最も混同されやすいところです。狩猟免許(都道府県知事)と、銃を所持するための許可(都道府県公安委員会=警察)は、まったく別の制度です。
| 狩猟免許 | 銃砲所持許可 | |
|---|---|---|
| 根拠法 | 鳥獣保護管理法 | 銃刀法 |
| 窓口 | 都道府県(自然環境部局) | 都道府県公安委員会(警察署の生活安全課) |
| 目的 | 狩猟という「行為」ができる資格 | 銃という「物」を持てる許可 |
| 試験・審査 | 知識・適性・技能の狩猟免許試験 | 猟銃等講習会(初心者講習)の考査、教習射撃、身辺調査など |
環境省も「銃猟を行うためには、別途銃刀法に基づく所持許可が必要です」と案内しています。つまり銃で狩猟をするには、狩猟免許と銃砲所持許可の両方が必要です。どちらを先に進めるかは人によりますが、所持許可は手続きに数か月かかることが多いため、並行して準備する方が多いようです。
出典:環境省「狩猟免許を取得する」/e-Gov法令検索「銃砲刀剣類所持等取締法」
5免許に合格した後にやること
狩猟者登録と狩猟税
環境省は「狩猟免許を取得し、猟具を所持しただけでは、実際には狩猟はできません。狩猟するためには、出猟したい都道府県ごとに『狩猟者登録』を行い、狩猟税を納めなければなりません」と明記しています。登録手数料は1,800円(都道府県により異なる場合あり)です。
| 免許の区分 | 狩猟税(標準の税率) |
|---|---|
| 第一種銃猟免許 | 16,500円(道府県民税の所得割を納めない方は11,000円) |
| 第二種銃猟免許 | 5,500円 |
| 網猟免許・わな猟免許 | 8,200円(道府県民税の所得割を納めない方は5,500円) |
出典:環境省「狩猟者登録をする」/東京都主税局「狩猟税」(対象鳥獣捕獲員等の非課税措置、許可捕獲従事者の1/2軽減措置もあります)
損害賠償の備え
狩猟者登録にあたっては、3,000万円以上の共済または損害賠償保険に加入する(またはこれと同等の賠償能力を証明する)ことが必要とされています。大日本猟友会の共済や損害保険会社の証明書などが用いられます。
免許の有効期間
狩猟免許の有効期間は、新規取得の場合、狩猟免許試験を受けた日から起算して3年を経過した日の属する年の9月14日までとされています(愛知県の案内による)。更新には適性試験と講習の受講が必要です。「3年ちょうど」ではなく9月14日で切れる点に注意してください。
猟期(狩猟期間)
狩猟ができる期間も決まっています。群馬県の例では11月15日から2月15日まで(ニホンジカ・イノシシに限り2月末日まで延長)。北海道は10月1日から翌年1月31日までで、エゾシカについては延長措置がとられています。猟期・延長の有無は都道府県ごとに異なるため、狩猟者登録時に配られる資料で確認してください。
6独学での勉強法
知識試験は三肢択一30問で7割(21問)以上。範囲は広くありませんが、法令の細かい数字と鳥獣の判別で差がつきます。以下は一般的に言われている進め方の一例で、必ずこの方法で合格できると保証するものではありません。
- 「狩猟読本」と例題集を軸にする――多くの都道府県が、猟友会が頒布するテキスト(狩猟読本)と例題集を案内しています。まずは公式の出題範囲に沿った教材を1冊通すのが近道です。
- 鳥獣判別を最優先で潰す――知識試験にも技能試験にも出てくるうえ、「見た瞬間に答える」必要があるため、暗記より反復回数がものを言います。狩猟鳥獣か非狩猟鳥獣かの線引き(オシドリ・ゴイサギなど紛らわしい種)を早めに固めましょう。
- 法令の数字をまとめて覚える――距離・頭数・期間・面積など、数字が絡む条文は出題されやすい一方、まとめて表で覚えると一気に片づきます。
- 間違えた問題だけを繰り返す――一度で覚えられる方は少数派です。同じ問題を期間を空けて解き直す「復習の間隔」を意識すると定着しやすいとされています。
- 技能試験の手順を先に頭に入れて予備講習へ――前章のとおり、講習当日の吸収率が変わります。
7狩猟免許試験対策アプリ「銃猟ウカール」
ここまでの内容を踏まえて、スキマ時間にスマホで学習を進めたい方向けに、狩猟免許試験(第一種・第二種銃猟)対策アプリ「銃猟ウカール」を開発・運営しています。
- 三肢択一の問題を647問収録(第一種・第二種の免許切替モードで出題が入れ替わります)
- 全問に一次ソース(法令・省庁資料)の出典つき
- 鳥獣の識別は実写写真つき、フラッシュカードで反復
- 技能試験ガイド(手順と減点ポイント)・数字ドリル・見分け対比表
- 本番形式の模擬試験、弱点分析、忘却曲線による復習リマインド
- 買い切り制(¥720・追加課金なし)/無料お試しあり・広告なし
8わな猟・網猟を考えている方へ
「まず銃を持たずに始めたい」「畑の被害対策で箱わなを仕掛けたい」という方には、18歳から受験でき、銃砲所持許可も不要なわな猟免許という選択肢もあります。わな猟免許の試験内容・くくりわなの規格ルールについては、姉妹アプリのガイドページにまとめています。
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